🥷ハロウィン🥷

拝啓 秋冷の候、貴殿におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

近頃、怠けておりました鍛錬も再び励むこととなり、久方ぶりに体を動かし始めました。
夜半に目を覚まし、明け方まで新総理および新内閣の組閣状況を注視いたしております。
これほど政治というものに関心を寄せたことは、これまでございませんでした。

先日、友人と「愛国心とは何ゆえに人の胸に宿るものなのか」という話をいたしました。
生まれ育った祖国に感謝の念を抱くことは、人としての本能に基づくものでありましょうか。

折しも、ドイツより来日した知人が申すには、移民の増加により自国民が少数となり、国の姿が変わりつつあるとのこと。
またスウェーデンでは、富裕層が次々と祖国を離れつつあるそうでございます。

思えば我が日本は、古来より独立を保ち、いまだかつて他国の植民地となったことのない稀有の国であります。
この独自の伝統と文化を後世に伝えゆくことこそ、我らの務めにて、誇りでもありましょう。

さて、先週のことでございますが、来るハロウィンに先立ち、「カオナシ」とやらに扮しました。
白粉を塗りたくり、二時間かけて面相を整えましたが、眉が邪魔でございましたゆえ、思い切って剃り落としました。
おかげで出来栄えは上々にて、友人らも大いに笑い、愉快なひとときを過ごしました。

かくして、当方ただいま眉毛の無き姿にて日々を送っております。

敬具